プロトコラム 第3回 テーマ「クスリ」

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「Searching For Good Dreams」

 ダメ! 絶対!

今回のテーマにふさわしい一言で始まってしまいました。こんにちは、はじめまして。早川阿栗といいます。あるいは、コラムを書いている人ほかのたちも、「ダメ! 絶対!」始まりなんじゃないかな、と危惧しています。あ、でも、僕のダメ絶対は、色物と白いシャツの洗濯はダメ! 絶対! っていう意味合いだから。

って、何が、僕のダメ絶対だ、って話なんですけど、何自分だけのダメ絶対呼ばわりをしているんだ、って話なんですけど、今回のテーマは「薬」らしいです。
えーと、それでですね、過去2回、コラムを書かせてもらって、うすうす気づいていたんです。僕のコラム、長すぎやしねえか、って。誰も読んでねえんじゃねえか、って。本題入るまでの助走、長すぎしねえか、って。それ、助走ですらねえから、って。なんか、だらだらとした文章読みにくいんじゃねえか、って。っていうか、プロフィールの写真、何、アンニュイっぽく、斜め上見てんだ、って。普段はそんな子じゃねえだろ、って。そんな恥ずかしげもなく、空見上げる子じゃねえだろ、って。緑色の服の上に、緑色のジャンパー、着ちゃってどうしたんだ? って。目に優しい色遣いなのに、全然目に優しくねえだろ、って。

えー、完全に心の中の被害妄想と闘っていた感があり、涙目というよりもむしろ、目涙、という状況にこそ陥っていますし、こういううだうだがその本題に入らないパターンじゃないか、っていうご指摘にも同意いたしている次第ではありますが、そうなんですよね、薬、っていうテーマでね、さくさくっと書けよな、っていう話なんですよね。だからね、今回はまじで素直に、率直に、簡潔に、さくさくいこうぜ、って思います。

コラムとお夜食は軽めが、読者と胃にやさしい。

ほんわかコラムの生みの親、ウェイン・グッドソンが言ってたという説と、うちの母親が言っていた説の二つがありますが、まあ、そういうことなんですよ。誰や、グッドソンって、今、必死にグーグルで、イギリス人っぽい名前検索してた子誰や、っていう話ですし、あと「うちの母親」って打ちこんだら、二番目に「ゴリラ顔」みたいな検索候補が出てきたとか、そういうのは、ほぼねつ造で書いていますが、ただの思いつきで流すように書いていますが、えーとですね、そろそろ本当にテーマについて書きます。以下、薬について、です。
僕は不眠症というわけではないんですけれど、生来の小心者ぶりというか、ガサツなところも多いくせに変なところだけやたらと神経質というか、そういところがあるんです。

何か、翌日に早起きしなくちゃいけない、この用事は睡眠不足で行ったらダメだ、万全に寝なくちゃだめだ、って思うと、そのことがもうプレッシャーになってしまって、なかなか寝れないことが多いんです。寝なくちゃ、と思って心配することで余計に寝れなくなるなんて、ベクトルが逆にもほどがあるんですけど、今夜はいけそうだな、と思って布団に入っても、うまく眠れなくなってしまうんです。寝なきゃ寝なきゃ、と意識してしまって、寝れなくなるので、本当に辛いんですよね。普段、ちゃんと寝れるときには気にならないことが気になりだして、どんどん眠れない、っていうことになっちゃうんです。やれ、時計の針の音がうるさい、だとか、やれ、道路の車がうるさい、やれ、布団の上でちびっこ大相撲を開催するな、だとかそういう具合なんです。
いや、ちびっこであろうが、身体を土俵代わりにされて、安眠していられるのか、って話なんですけどね、でね、僕はなるべく薬の力を頼りたくないし、いざ眠れないままでそのまま用事に出かけても、ダメなりになんとかなるだろう、ってのも経験則でわかってるんですけども、それはやっぱり結果論であって、また別の日にはちゃんと眠れた状態で行かなくちゃ、って思って神経質になってしまうんです。

そこで、ずっと薬には頼りたくなかったんですけど、ここ数年で、普通に薬局で睡眠導入剤みたいなのが売り出されたじゃないですか、だから、一応、いざというときに、どうしても、というときのために買っておこう、と思ったんです。そういう、いざというときのため、というものがあるだけでも、気持ちがだいぶ楽になる、と思って。

んで、まあ、適当なのを買って、これで安心、ってことでしばらく使わないで持ってたんです。購入後も、もちろん、寝なくちゃ寝なくちゃ、と焦ってしまうときだってあったんですけど、最後の切り札を出さずに、寝不足のままとか、いざというときの薬がある、という安心からかうまく眠れたときもあったりして、それはある種のお守り的な感じで、常備してあったわけです。

それでですね、少し前の話なんですが、なんかいろんな話の流れで、友達に僕の彼女の友人を紹介することになったんです。その彼女の友人、仮に名前をナタリー・ポートマンにしますけど、何、一気に国際色豊かにしようとしてるんだ、って話なんですけど、ナタリーとは僕も会ったことがなかったし、当然、その場には僕も行かなくてはいけない、ってことになりますよね。それでですね、僕の友人を、そうですね、仮にSONYにしましょうか、って、いよいよ意味がわからないし、国際色とかの意味間違ってるし、SONYサイドから文句来ても困る。って、何が、SONYサイドだ、何、ビジネス然としたコラムを6畳足らずの部屋で書いてんだ、って話なんですけども、じゃあ、日野自動車ならいいのか、ってなると、いよいよ意味がわからないから、もう、それは、自動車じゃん! って話になると思いますが、えーと、じゃあ、友人の名前は、もうめんどくさいので、Pでいいです。

出た! イニシャルトーク! 今、あちこちでざわざわしていることと思いますが、誰? 誰? と友達同士でささやきあう声が聞こえますが、誰? ポリ田? ポリ田? みたいな声が聞こえてますが、こっちから聞くわ、ポリ田ってなんだ。ポリ田の下の名前こそ、なんだ。
それでですね、要はね、もうずばっと簡潔に言うとね、Pとナタリーと僕と僕の彼女で、集まることになったわけです。えーと、完全に仮に名前をつける、のくだりはいらないままで書くことはできたと思いますけども、微炭酸的な反省を胸に抱きながら進めます。
僕としては、P(僕の友人)がうまくいけばいいなあ、と思いつつ、それにはその場の雰囲気も盛り上げなくてはいけない! P(僕の友人)は最高にグッドガイじゃん! って思ってもらいたい、という傲慢とも言えるような気持ちがあって、それがもう、なんか、前日の夜に、今日はちゃんと寝なくちゃ! そうしないと、俺、おもしろいこと言えない! という気持ちでいっぱいになったわけです。

何、その眠ったらおもしろいことが言えるかのようなシステムは、って感じですけど、僕、一生眠っててもいい! おもしろくなれるならば! って結構本気で矛盾したことさえも思ってしまいそうなんですけども、なんか、僕としてはもう焦りまくっちゃって、心配になりすぎちゃって、そういう客観的な判断ってのはできないんです。そういう僕だからこそ、いつも、眠れなくなっちゃうわけなんです。

それでですね、僕はついに、禁断のあの薬に手を出すことに決めたのです。よし、ここで飲んでやろう! ここで飲んで、眠ってやろう!
僕は布団から抜け出して、睡眠導入剤を手にとりました。意外と丸っこくて、小さい飴玉みたいな形をしていたんですけど、口に入れて一気にお茶で流し込みました。そのときに喉にごろっとした感触がして、ああ、薬を飲んでいる! 睡眠の薬を飲んでいるんだ! という実感が安心させてくれました。
よし、これで眠れる。これで明日はばっちりだ。再び布団にもぐり、目をつぶります。よしよし、おーけー、おーけ、安眠安眠、などと、これからやってくる眠りを待ち焦がれつつ、翌日のできごとを楽しみに思いながら、眠りにつきます。翌日に起きる大爆笑。翌日に起きるかもしれない友人の恋。そしてそれを温かく見守る僕。温かく見守りつつも大爆笑を誘う僕。大爆笑。大爆笑。おーけー、おーけー、安眠安眠。ただ僕は眠りを待ち焦がれます。おーけー、おーけー。おーけー、おーけー。おーけー、おーけー。

ええ、まるでおーけーじゃねえよ、って話なんですよ。大爆笑、そんなに欲しいのか、お前の器でそれを求めるか、っていう感じもありますけれども、とにかくね、全然眠れないから! 
っていうのも、薬を飲むときにね、あまりに大きくてね、喉にひっかかった感じがあるんですけど、ずっとその違和感が消えないんですよ。変な感触あるなあ、まだ薬が喉にひっかかってるなあ、と思いながらね、おーけーおーけ、ってのを頭の中で繰り返してるだけだからね、一向に眠くならないわけですよ。もうね、意識がとろとろしてくる......かな、と思いつつも、より、喉の違和感が強くなっていくわけです。寝ようとして薬飲んだなのに、その薬を飲んだことで喉が気になって眠れない、っていう。これはね、まじで、ベクトル逆じゃねえか、ってやつですよ。
出た! ベクトルのやつ!

もうね、お得意顔で例えるならですね、マツコ・デラックスがね、「清貧のすすめ2009」などと言い出すようなものですよ。何が、大根の葉っぱだってアイデア次第でおいしく食べれる! なんだっていう話ですよ。
って、完全にマツコはそんなことを言っていないし、言いがかりにもほどがありますけど、でも僕のこの発言でね、あいつの堂々たるデラックス気取りにね、一石投じてやったという充実感だけはありますよ。デラックスはあいつだけのもんじゃない! という声が何故今まで上がってこなかったんだ、っていう話ですよ。
っていう話ですよ、とかもまた全然意味わかんないんですけど、薬飲んだら、逆に、全然寝れなくなっちゃった、っていうことをね、言いたいんです。もうね、喉の違和感はすごいですよ、異物感というのが喉に残っちゃって、ああ、今から意識が弱まっていくんだ、って思っているだけに、この違和感が逆に気になっちゃって気になっちゃって仕方ないわけですよ。
飲まなきゃよかった。

その考えだけはなるべく思い浮かべたくはないので、必死で、眠くなるぞ眠くなるぞ、と頭の中で繰り返すわけです。もはや修行じみてきてるわけですよ。眠くなることについて意識しすぎて、薬がまるで効いてないなんて、自分でその変なところでの神経質っぷりに呆れてしまいます。その呆れがいら立ちになって、全然眠れねえ、って布団の中でじたばたし出すんです。

これって、冷静に考えてみると、客観的にみると、ただの飲み会の前日の話なんですよね。必死じゃないか。必死すぎるじゃないか。寝れるとか寝てないとか、もう一大事丸出しじゃないか。何をそんなに怯えているんだ、っていう。
こんなのはね、ペレがね、ニーチェの著作を読んで、え? 神は死んだの? と泣き出すようなもんですよ。何が、僕、もう死んでるの? って話ですよ。これはやばい! いよいよブルース・ウィリスのがしゃしゃり出てくる予感。ブルース・ウィリスからみなさんへのお願いがある予感。やばい、いよいよ僕も第六感が!
っていうかね、もうね、ペレ、ある意味、傲慢すぎないか、っていう話なんですよ。そっちの神じゃないし、なんか、ナイーヴすぎるから。余計な心配だから。あと、ジーコももう、そんなに心配しなくていいんだよ。白いペレ呼ばわりされても、ちっとも気にしなくていいんだよ。
 
再び本格的な脱線をこちらの自由意思でしちゃいましたけども、結局、眠気が襲ってきたのは、薬を飲んでから何時間もあとだったんです。完全に朝というか、午前中じゃん、っていう時間になってました。
もうね、絶対薬のおかげじゃないですよ。どんだけ薬が効きにくいんだ、って話ですよ。明らかに、過剰に、過敏に、神経質になりすぎた僕の頭が疲れ果てて、そのおかげでやっと、何も考えないようなフラットな状態になれたわけですよ。でも、もう遅いじゃないですか。家にハイヤー呼んだら、5時間後にびしょ濡れでやってくるようなもんですよ。なんだお前、びしょびしょじゃないか。ごめん、わけは聞かないで! 

って、それは絶対説明しなくちゃダメ。そもそも、びしょ濡れってなんだ。っていうか、5時間も待つなら、別の手段使いなよ、って話もでもあるんですけど、とにかく、眠くなるのが遅すぎるし、薬を飲んだ意味がまるでない、っていうことを言いたいわけです。ビロウな話になっちゃいますけども、お腹くだしてて、下痢止めを飲んだはいいけど、止まったのは、25時間後だった......、みたいなね、それ、薬のせいじゃない! 人間の治癒力だ! っていう話だし、じゃあ、25時間、止まってなかったのか、ダダ漏れだったのか、って話になると思うんです。

だからね、薬って、いつから効くんだって、わからないところもあるけど、できたら、早めに効いて欲しい。でも、睡眠導入剤の説明とかに、およそ30分でゆっくり眠気がやってきます、みたいなことが書いてあったとしても、何分経ったかとか、30分過ぎてるのに、眠くならない! ああ、31分になった! やばい! もう1時間すぎてる! まだ駄目だ! って具合に、それはもうわざと眠くならないように必死じゃないか、みたいなことに本気でなってしまうと思うんです、僕の場合。難しいですよね、人の意識に働きかける、というのは。ほんと、すんなり眠れる薬が欲しいなあ、と思うんですけど、一方で薬飲みすぎたくない、というのもあって、なかなか医師にまで相談したりはしないで、ここまでやってきているわけなんです。

それでですね、その後、何度かまあ、その喉に違和感があるような、粒の大きい薬を飲んでみたんですけど、やっぱりなかなか眠くならないわけです。薬を飲むことによって、あれ? これが眠くなろうとしていることなのかな、これが薬によってもたらされたことなのかな、とか、ああ早く寝なくちゃ! と例によっていろいろ気になってしまうわけで、うまく効き目を実感できない状態です。
薬に振り回されている、ってことなんだと思います。そういう意味では、薬、怖い! っていう、僕の実感です。

それでナタリーとPの出会いはどうだったっか、って話なんですが、そのことなんだけど、あれは幻だったんかなあ、母さん。
何が母さんだ、何が麦わら帽子どこ行ったんでしょうかだ、って話なんですけども、えーと、普通に集合し、普通に解散しました。

多分、二人とも、LOVE POTIONの効き目が遅かったのかもしれないです。いや、それこそ、噂のお薬、オモシロクナールこそ、まるで効いてなかったですけども。皆さん、真顔の状態が8割以上の時間を占めたわけですけども。薬の効かない身体を心底恨んだわけですけども。

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